- 2010年5月 2日 20:14
- レビュー
4月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3525ページ
日出処の天子 (第1巻) (白泉社文庫)
最近、橋本治「双調平家物語」を読み始め、前史にあたる飛鳥時代のキャラがことごとく山岸キャラで脳内再生されてしょうがないので、たまりかねて満喫へ走って一気読みした。(もちろん初読はほぼリアルタイム。妹が買ってた。)今巻はその出だし。やっぱり永遠の名作だわ。今巻では厩戸王子がまだ、これでもけっこう明朗快活な面があってね、もうね、なんというかね…。後半の修羅の道を思うと涙止まらん。あぁぁ他者を求めざるを得ない切実さというのは本当に本当に切なくてつらいね。
読了日:04月27日 著者:山岸 凉子
双調平家物語 (3)
今巻のテーマは「国を造るよ!」「でも造るはしから当初の構想から妙にずれちゃうよ!」「ずれっぱなしで世代を経ると、ずれた記憶さえも消えてしまい、「現状そうだから仕方ないだろ」という居直りだけが残るよ!」。なんかもう色々と、日本て昔から変わってないのかもしれないと思う。あと藤原不比等がとにかく悪辣。…今巻に至って少し疑問が出てきた。「なんで人間関係だけで話が進んじゃうんだろう?」という事。このあたりは現代政治とは全く異なる。
読了日:04月27日 著者:橋本 治
双調平家物語〈2〉栄花の巻(1)承前
今巻のテーマは「中国の外戚が恣に…というのとは違う本邦の構造は葛城氏と蘇我氏がルーツ!」。そして「国という抽象概念をいかにして現実化していくのか?」。そして「系図だけでは判らない一番重要な要素は「年齢差」」。
読了日:04月25日 著者:橋本 治
双調平家物語〈1〉序の巻 栄花の巻(1)
今巻のテーマは「反逆者とはなにか?」「反逆者とは何をもってそう定義するのか?」「反逆の対象であるところの王権とは何か?」「そのへんをないがしろにしてると、話が進まないよ!」「だから遠く秦や漢や唐朝まで遡ってキッチリ探ってくるよ!」と理解した。あと語り手の時制が「鎌倉時代」と気づき愕然とした。それを読む私達の時制という入れ子構造にクラクラ。しかしメタではないという。
読了日:04月25日 著者:橋本 治
さいはての島へ―ゲド戦記〈3〉 (岩波少年文庫)
ここまで完成した世界観を四巻以降でまた壊すのは常人にはできないですよ。
読了日:04月25日 著者:アーシュラ・K. ル=グウィン
帰還―ゲド戦記〈4〉 (岩波少年文庫)
前三部作を半ば否定する体でもある後半部開始。俺は支持する。
読了日:04月12日 著者:アーシュラ・K. ル=グウィン
コーンウォールの聖杯
単体としては微妙。…やはりウィルという実にキャラの立った主役を欠いているが為か。
読了日:04月12日 著者:スーザン クーパー
闇の戦い〈4〉樹上の銀 (ファンタジー・クラシックス)
そう、「闇」は「闇」だから悪いんです。だから撲滅されるべきなんです。という善悪二元論さえ呑み込めばバッチリ。…が、大方の日本人には馴染みにくい思想だよなぁ。しかしラストは「もうそういう言い訳は通じないからオマエラ人間界だけでキッチリやれよ」と未来を託されたわけでもあるし、いちおうの落とし所にはなっている。「光」は善じゃなくて義なんですね。だから酷薄でもあるんですね。うーん…。
読了日:04月12日 著者:スーザン クーパー
闇の戦い〈1〉光の六つのしるし (fantasy classics―闇の戦い)
「光と闇の対決」「主人公少年が使命と能力に覚醒」という、これ以上無いほどベタなプロットだが、そんな卑小なツッコミが虚しくなるほどの名作。初読時(小学生だった)に感じた「闇」が侵蝕してくる薄ら寒い感覚、「闇」が攻め寄せる恐怖が、イイ年になってしまった今もまったく劣化せず襲いかかってくる。その描写力の手腕に感服した。ことにこの1巻は続刊に比べてホラー的要素が多いためそう思ったのかもしれない。他、英国時間テーマファンタジーの伝統もしっかり楽しめます。指輪とゲドとナルニアの次になら絶対これ。
読了日:04月12日 著者:スーザン クーパー
風雅の虎の巻 (ちくま文庫)
源実朝の歌に初めて触れる事ができて嬉しかった。この機会を与えてくれたこの本に感謝。
読了日:04月11日 著者:橋本 治
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